当研究所のカウンセリングについて

心理面接は広く「カウンセリング」と呼ばれますが、この「カウンセリング」は、大きくは「心理療法」と「遊戯療法」と「保護者ガイダンス」に分けることができます。

「心理療法」とは、専門的技法によって一定の面接過程を展開することで、当研究所は「精神分析的心理療法」を中心的な技法に置いています。

これは相談者の悩みや身体症状を作っている心の内面・葛藤を精神分析的理解をもとに探り、共に気付きを深めていく方法であり、言葉のやり取りを基本としています。

当研究所のカウンセリングについて

「遊戯療法」は特に小さな子どもを対象とする場合の心理療法です。そこでは言葉の代わりに遊びが基本となりますが、その遊びに表現される意味を読み取りその心の内面を扱うという点では、大人の面接と同じです。

「保護者ガイダンス」は、必要に応じて本人の保護者と行う面接方法です。内容は心理療法と異なり、現実面でのアドバイスや具体的かつ専門的で細かい対処法を助言しながら、保護者と本人を支えていきます。

精神分析的心理療法と認知行動療法との違い

精神分析的心理療法

ノウハウの流れに乗るのが苦手で、それよりも自分の訴えをしっかり聞いて欲しい、自分の苦しみや不安、迷う気持ちなどを十分受け止めて欲しいと願う人にとっては、認知行動療法では物足りないかも知れません。

精神分析的心理療法の面接は、相談者が自由に自分の思いを語るスタイルで展開していきます。面接者は相談者の話を聴きながら、気に掛かることは尋ねてみたりもしつつ面接者なりの理解を伝えます。
面接者との間では、さまざまな気持ち(良い先生だと思って来たのに、なんか冷たいなあ、とか)も生じてくるでしょうから、そうしたものも含めて取り扱い、じっくりと相談者の話を聴いて行きます。

認知行動療法

最近、診療内科などでの治療法として、認知行動療法が人気です。
認知行動療法とは、ざっくり言うと、その人の中にあってなかなか変わらないその人なりの認知(「物の見方」や「現実の受け止め方」)に働きかけて、「その思考パターン」や「見方」を変えよう、それらが変われば、こころをしんどくさせているストレスが軽減され、苦しみから解放されるだろう、そういった考えに基づいて発展した方法やプログラムです。

認知行動療法は合理的で目標も明確で短期間で効果が出たりもしますから、こうした治療法が合う方は、そうしたまずそれを試みるのもよいでしょう。

※当研究所では、現在は認知行動療法を行っておりません。

ですから、時間は掛かりますが、自分は何でこんなに生き辛いのだろうか、本当はどう生きたいのだろう、そうしたことを話したり考えたりしたい方には、当研究所の精神分析的心理療法が向いているかも知れません。

ご相談の流れFLOW

  • STEP.01

    相談の申し込み

    なるべくお電話にてお問い合わせをお願いします。

    面接は完全予約制です。
    詳しくはお電話で相談し、空いている時間枠に面接の予約をお入れします。

    多くの場合留守番電話になります。9:00~20:00の間に掛けて頂き、必ずメッセージをお入れください。
    留守番電話にお名前とお電話番号等を入れて頂ければ空いた時間に折り返しご連絡させて頂きます。
    電話にてご相談のおよその内容を伺い、お申込み頂くかどうかについても双方で話し合います。
    来所が決まれば、お約束した初回面接日時にご来所下さい。ご相談内容についてさらに詳しくお伺いします。

  • STEP.02

    面接

    初回面接

    ご本人を理解するために必要な状況把握の面接です。伺う内容は、主だった悩みや症状、生い立ち、現在の生活の様子などで、相談者をできるだけ深く理解するため細かく聴取いたします。

    試行面接(予備面接)

    初回に続き、数回の試行面接を行います。この期間は、初回よりさらに踏み込んだ内容の聴取、必要に応じての心理テスト、相談者の迷いや疑問への十分な説明などを行います。
    そしてそれを通して、継続カウンセリングに進むのが適切かどうかの判断も含めたアセスメント(見立て)を行い、相談者にお伝えします。
    この期間だけで問題が解決し、その場で終わってしまう場合もありますが、多くの場合は、毎週の定期的面接を継続的に行う<本面接>へと進みます。 ただし、場合によっては、必要に応じての不定期の面接を行ったり、2週に1回頻度の面接を行う方法なども採用しています。

    *心理テスト実施については、クライアントとご相談の上行います。別途料金が発生しますが、手テストの種類や所要時間などにより金額が異なるため、詳細は担当者にお尋ね下さい。

    本面接

    双方の同意のもと、カウンセリング(心理療法・カップル面接・保護者ガイダンスなど)過程に入ります。
    原則的に週1回50分の定期的な面接を続けます。カウンセリングの期間はそれぞれの課題により一定ではありません。
    数か月で終結する方、何年も通う方など様々ですが、終盤が近付くと、終る時期についても話題にし、双方の合意のもとに終結を迎えます。


    開室時間帯は、通常、火曜日・水曜日は9:00~21:00、月曜日は9:00~17:00、土曜日は9:00~20:00です。
    木曜日、金曜日は17:00~21:00となります。木・金および土の夜の部は担当者が異なります。
    新型コロナ対応など特別な場合を除き、通常、電話相談は行っておりません。来室していただいての面接となります。

  • STEP.03

    その他

    待合室がありませんので、お約束の時間丁度にご来所下さい。
    本相談機関は医療機関ではないため、保険診療の対象にはなりません。また、担当者が必要であると判断した場合には、医療機関の受診をお勧めする場合があります。
    既に医療機関(精神科・心療内科)での治療を継続されている場合は、主治医の情報提供書をご持参ください。

カウンセリング料金

2024年4月1日より料金が改定されました。
表記価格は全て税込価格となります。

初回面接 9,000円(60分)
試行面接(予備面接) 8,000円(50分)
本面接 8,000円(50分)
オン・デマンド面接(不定期、2週に一回の頻度など) 状況により、採用する場合があります。料金は本面接と同じです。

※急なキャンセルや無断キャンセルについては、キャンセル料が発生します。キャンセル料金の設定については、契約書の記載に従います。